液面計・サイトグラス/製品案内
二色式水面計
 SW4 ・ SW6 ・ SW12
概要
透視式のゲージ本体の背後に、赤色と緑色の光を出す照光装置を取付け、水の有無による光の屈折の差により液体部は緑、気体部は赤の二色に分かれるようにして、液レベルを明瞭に見ることができるよう一段と見やすくしたものです。
この二色式は気体、液体とも無色透明の場合に限られ、ボイラのように水と蒸気の場合に多く使われております。
用途・特長

SW4シリーズは、2MPa「低圧」を超え6MPa以下の圧力範囲である「中圧」スチーム用の水面計です。
ボイラドラムに接続する場合、水面計本体の上下にゲージバルブを設置いたします。とくに220℃を超える場合は、高温度における接続部分の伸び・縮みを緩衝させるための緩衝用パイプ(エクスパンションパイプと呼称)を用いて、ゲージバルブをオフセットに接続する場合があります。
水位が明瞭に二色となりますので遠隔監視が可能です。以前は反射鏡やダクトを装置したミラー監視による遠隔目視監視方法でしたが、近年ではITV(工業用 テレビ)にて水面計を映像する遠隔監視方法が盛んに用いられるようになりました。

SW6シリーズは、「SW4型」より高圧・高温に耐えられるように設計した6MPaを超えるボイラ用に用いられる水面計です。通常は水面計本体とゲージバルブはエキスパンションパイプによりオフセット構造となります。
SW12シリーズは、近年さらに高い発電効率を目指し、高温・高圧化した火力・原子力発電装置に適応可能にさせるために開発した水面計で、長い可視窓を持った水面計のなかでは最高温度・圧力の仕様に適用するために造られた水面計です。
シール性を向上させるため、ゲージガラスには直接締付け力が掛からないようガラスはカバーの中に納め、高い締付け荷重にも耐える構造といたしました。また、高温使用時に起こる昇温・降温の反復による本体やカバーの歪みなどによって生じる締付けトルク値の変化は、特殊ボルトと複数の皿バネ座金を用いることによって最小限に止め、安定した使用ができるように致しました。
通常は水面計本体とゲージバルブの接続はエキスパンションパイプによりオフセット構造となります。
遠隔監視方法はミラー監視方法およびITV方法がありゴミ焼却発電ボイラや、高圧ボイラドラム用に多く使用されております。
SW4・SW6・SW12の主な仕様(◎:標準材質 ○:オプション ―:供給不可)
 
液面計型式
SW4
SW6
SW12
参考図面ダウンロード(PDF)
最高使用圧力
(ガラスサイズ№4の場合)
単位:MPa(kgf/c㎡)
10.8(110)
11.4(116)

15.5(157)

温度範囲(℃)
-10~450 -10~450 -10~450

本体 
炭素鋼
ステンレス鋼
ガラス  
硼珪酸
シリコンコーティング
FEPコーティング
ガスケット
PTFE
グラファイト
ノンアスベスト
ボルト 
ボルト用鋼
ステンレス鋼
接続される代表的な
ゲージバルブシリーズ
MY100
MY200
MY200
H200
H200
高圧ガス認定品の有無